新型コロナウイルス感染症対応への要望と回答

東京都看護連盟会員の皆様へ

平素は大変お世話になっております。

皆さまにおかれましては、新型コロナウイルス感染症対応への対応にお忙しい日々をお過ごしのことと思います。連盟としても皆様の何かお役に立てることをと考え、役員・支部長、会員施設の看護部長の方々より、困っていることや意見をいただき、第1報として現状報告(4/9)、第2報として現状と要望(4/17)を石田参議院議員と東京都連自民党事務局に提出いたしました。しかし、1ヵ月経過しても回答がないため、都連自民党幹事長に直接お願いし、4/18に都議会議員6名、都連事務局長、福祉保健局総務部長・課長・物資担当者と話し合いを持つことができました。

内容は以下の通りです。

1.安心して働けるよう受け入れ施設にはN95マスク、防護服、キャップ、消毒薬等

 の支給を十分にしていただきたい。

施設により在庫、支給量は異なっており、支給がなくN95マスクは1枚/週使用し

ている施設もあることを伝えました。

⇒新型コロナ担当の議員の方々は、何度か福祉保健局の担当の方に伝え、その都度、

支給している旨の返答があったため、支給されているものと思っていたようです。

福祉保健局の担当者は、新型コロナ対応施設から毎週水曜日に請求を受け、支給し

ているのでそのような状況はないはずとの返答でした。

*不足している施設は、毎週水曜日に東京都福祉保健局へ請求してください。

2.検査結果が速やかに報告されるように検査ができる業者を導入していただきたい。

検査結果が出るまでに保健所(4~5日)、検査業者(翌日)と結果が出るまでの

時間の差が大きい。時間がかかれば、無駄に医療材料を使用することになる。速や

かに結果が出るようなシステムの検討が必要に思われる。

⇒検討してみます。

3.一般の患者を受け入れられるように病床の確保を早急にしていただきたい。

ホテルに滞在する患者の基準がどうなっているのか、基準が厳しく対象となる患

者が少ない。基準を提示していただきたい。

⇒ホテル対応の基準を提示する。

4.感染患者を受け入れている施設への補償をしていただきたい。

⇒施設に対する補助金を支給する予定である。

①新型コロナ外来 運営費補助(人件費)

4~8時間、8~12時間、12~24時間、24時間以上で30,000円~223,000円

②入院受け入れ 空床確保(1床/日 16,190円)

受け入れた場合(1人/日 20,000円)

③重症者受け入れ 医師(1人/日 35,700円)、その他(1人/日 14,000円)

5.提出書類の簡素化または統一をしていただきたい。

厚労省と東京都で提出書類の整合性がなく、書類記載に時間がかかる。

⇒どんな書類か詳細をお知らせ願いたい。

6.看護職に危険手当、宿泊補償、休業補償等をしていただきたい。

患者と24時間関わり、検体の採取をしているのは看護師である。他の医療職と比

して感染の確立は何十倍も高いことを考慮して欲しい。また、施設ではなく、看護

師個々に配布されるよう配慮して欲しい。人員が確保できず、長時間勤務等のため

ホテルを確保し働いてもらっている施設もある。

⇒支給します。「特殊勤務手当」 1人/日 3,000円、「宿泊費」1人/日 13,100円

7.看護職が子供を預け働けるよう、都内の保育施設への働きかけていただきたい。

育児休暇から復帰予定の看護師が30名以上いるが預ける保育施設がなく復帰できな

い。働いている区市町村と住んでいる区市町村が違うことや区市町村により医療従

事者の子供への対応が違う。(医療従事者を優先する区市町村、医療従事者の子供

を預からない区市町村、何も対応していない区市町村等)

⇒対応してない区市町村を教えてほしい。都議会議員から再度依頼する。

8.新型コロナウイルス感染症の対応に関わる看護職に定期的なPCR検査をしていた

  だきたい。

⇒検討させていただきます。

その他にもお役に立てることがあれば、ご連絡ください。

温暖の差が激しい日々ですが、くれぐれもご自愛ください。