自由民主党看護問題小委員会に参加

東京都看護連盟会員の皆さまへ

落ち着かない天候が続いておりますが、会員の皆さまにおかれましては如何お過ごしでしょうか?

日頃より看護連盟活動にご支援、ご協力いただきましてありがとうございます。

先日(平成30年9月11日)、自民党本部で看護問題小委員会(田村憲久委員長)が開催されました。議題は、「平成31年度看護関係予算概要要求について」でした。石田まさひろ参議院議員(副委員長兼事務局長)が司会進行を務めました。

厚生労働省・文部科学省から概算要求の説明がありました。厚生労働省からは、看護関係予算の概算要求(公表されたものを参照してください。)について概略説明があり、文部科学省からは、「課題解決型高度医療人材養成プログラム」「多様なニーズに対応するがん専門医療人材養成のあり方に関する調査研究」「次世代医療人材育成拠点形成事業」などについて説明がありました。

各省庁の概算要求の説明後、出席した日本看護協会・日本助産師会・日本訪問看護財団・全国国立病院看護部長協議会・日本看護系大学協議会等18の看護関係団体の会長より、提出されたを要望書を日本看護連盟榮木幹事長よりまとめて説明されました。日本看護連盟草間会長より、「看護関係予算の獲得、診療報酬改定に関して、国会議員の方々のご尽力に感謝申し上げると共に、看護職が2016年の保助看法の改正では、看護職はチーム医療のキーパーソンであることを認めていただいているので、自覚をもって2025年・2040年問題など将来を見据えた課題に取り組んでいきたい。」旨の挨拶をされた。さらには、看護関係団体の要望書が毎年同じような要望のままで終わらないように、国会議員の方々に尽力いただきたい。」と述べられた。

日本看護協会・日本看護連盟は連名で以下のことを要望した。

1.夜勤・交代制勤務の特殊性に鑑みた適切な規制の実現

2.訪問看護提供体制の推進

3.介護施設等で働く看護職の処遇の改善

4.看護師基礎教育の4年制化実現

5.看護関連業務に係る「地域医療介護総合確保基金」の拡充と適切な活用の推進

出席した国会議員(26名)の方々からは、各省庁担当者や参加者にに以下の質問・

意見がありました。

*タスクシェアリング・タスクシフティングとは、医師の業務分担化だけでなく、

看護師の業務分担化もあると思うが、どのあたりまでのことを考えているのか?

*看護師が、看護本来の業務をできていないのではないか、この問題がもっと論議

される必要がある。

*医師・看護師の人材紹介業が問題、ナースセンターのきめ細やかな対応を願う。

人材紹介業に医療費から大金が流出している現状がある。有料職業紹介所につい

て、厚労省の実態調査が実施されていない。必要があるのではないか?

*今回の診療報酬改定で看護配置7:1の見直しが実施されたが、現状に即しているか

現場の声を聴きたい。

*院内保育を中小病院にも拡充したい。子どもの虐待の早期発見の取り組みや女性

が働く環境を整えていく必要がある。

*訪問看護ステーションの施設基準はどのように考えているのか。看護師の人材確

保のための予算を投入すべきではないか?

始めての体験でしたので、学びが多々ありました。

会員の皆さまにおかれましては、気温差の変化が激しい天候ですので、ご自愛ください。